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ロビンソンの資本蓄積論に匹敵する本

## ロビンソンの資本蓄積論に匹敵する本

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資本論(Das Kapital)

**著者:** カール・マルクス
**出版年:** 第1巻 1867年、第2巻 1885年、第3巻 1894年

カール・マルクスの主著であり、資本主義経済の分析を行った経済学、社会思想の古典。資本主義経済を生産様式と捉え、その内部矛盾によって必然的に崩壊し、社会主義に移行すると論じた。

マルクスは、当時の古典派経済学を批判的に継承しつつ、独自の価値論、剰余価値論を展開し、資本主義経済における資本蓄積のメカニズムを解明しようと試みた。具体的には、商品、貨幣、資本などの基本的概念を定義し、労働力の商品化、剰余価値の発生と実現、資本蓄積と集中、恐慌などを分析した。

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雇用、利子および貨幣の一般理論 (The General Theory of Employment, Interest and Money)

**著者:** ジョン・メイナード・ケインズ
**出版年:** 1936年

世界恐慌のさなかに出版され、ケインズ革命と呼ばれるほどの影響を与えた経済学の金字塔。古典派経済学と新古典派経済学が前提としていた完全雇用均衡を批判し、有効需要の原理に基づいて、資本主義経済における失業の発生メカニズムを解明した。

ケインズは、市場メカニズムが必ずしも完全雇用をもたらさないことを指摘し、政府による積極的な財政政策の必要性を主張した。この主張は、世界恐慌後の資本主義経済の運営に大きな影響を与え、現代マクロ経済学の基礎を築いた。

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国富論 (An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations)

**著者:** アダム・スミス
**出版年:** 1776年

経済学の古典として広く読まれている著作。スミスは、重商主義を批判し、自由放任主義の立場から、分業、競争、市場メカニズムなどによって、国民経済が発展するという理論を展開した。

「神の見えない手」という有名な概念を提唱し、個人の利追求行動が社会全体の利益にもつながると主張した。また、国家の役割については、国防、司法、公共事業などに限定すべきであると論じた。

これらの書籍は、「ロビンソンの資本蓄積論」と同様に、経済学の歴史に大きな影響を与えた名著であり、資本主義経済の分析や経済学の理論構築において重要な役割を果たしてきた。

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