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ルイスのナルニア国物語の発想

## ルイスのナルニア国物語の発想

C・S・ルイス自身の言葉から読み解く発想の原点

C・S・ルイスは、ナルニア国物語の発想について、いくつかのエッセイや書簡の中で触れています。 特に有名なのは、『子どものためのファンタジーについて』の中で語られている、自身の子供時代の体験と、ある一枚の絵との結びつきです。

幼い頃、ルイスは動物の絵を描いた壁紙に囲まれた部屋で過ごしていました。彼は、その動物たちに服を着せたり、言葉を話させたりと、想像力を膨らませていました。

大人になってからも、ルイスは空想の世界に魅了され続けました。ある日、彼は「雪の降る森と、ランプを持ったフォーンが描かれた絵」を目にします。 このイメージが、後のナルニア国物語の最初の着想へと繋がったと、ルイス自身は語っています。

神話や聖書との関連性

ルイスは敬虔なキリスト教徒であり、その信仰がナルニア国物語の物語やテーマに深く影響を与えていることは広く知られています。

彼は、ギリシャ神話や北欧神話、アーサー王伝説など、様々な神話からもインスピレーションを得ていました。ナルニアの世界観や登場人物、魔法の要素には、これらの神話からの影響が色濃く反映されています。

また、ルイスはナルニア国物語を、子供たちに「別の世界」での冒険を通して、キリスト教の教えを伝える手段としても捉えていました。特に「ライオンと魔女」は、キリストの贖罪を寓話的に表現した作品として知られています。

戦争体験の影響

ルイスは第一次世界大戦に従軍した経験があり、その体験がナルニア国物語の創作にも影響を与えたと考えられています。

戦争の悲惨さを目の当たりにしたことで、ルイスは善と悪、正義と犠牲といったテーマについて深く考えるようになったと言われています。これらのテーマは、ナルニア国物語の根底にも流れており、物語に深みと普遍性を与えています。

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