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ラ・ロシュフーコーの箴言録を面白く読む方法

## ラ・ロシュフーコーの箴言録を面白く読む方法

### 1.

ゲーム感覚で箴言と戯れる

ラ・ロシュフーコーの箴言は、人間の本性を鋭く突いた皮肉と風刺に満ちています。まるで、人間の心の奥底を覗き見ることができる、ちょっと意地悪なゲームのようなもの。そう考えると、箴言を読むのが少し楽しくなりませんか?

例えば、「我々は、愛しているときよりも、愛されているときの方が、より大きな欠点を許せるものである」という箴言。これは恋愛における人間のエゴを鋭く突いています。この箴言を読んだ時、自分の過去の恋愛経験と照らし合わせて、「ああ、あの時は確かにそうだったかも…」と、自分の行動を振り返ってみたり、あるいは、「今度、こんな場面に出くわしたら、この箴言を思い出してやろう」と、箴言を武器のように使うことを想像してみたり。

このように、箴言を自分の人生に投影したり、恋愛ゲームの攻略本のように捉えてみると、箴言録を読むのがぐっと面白くなるはずです。

### 2.

現代社会と重ね合わせてみる

ラ・ロシュフーコーが箴言録を著したのは17世紀フランス。しかし、約400年経った現代でも、彼の言葉は色褪せることなく、人間の普遍的な本質を鋭く突いています。

例えば、「我々は、自分自身の悪徳から容易に立ち直れる。なぜなら、それは我々にとって楽しいものだからだ」という箴言。これは、現代社会にも蔓延する、人間の本質的な弱さを指摘していると言えるでしょう。SNSでの承認欲求や、ついつい楽な方に流されてしまう怠惰な心など、現代社会にも通じる人間の弱点を、箴言を通して見つめ直すことができるかもしれません。

このように、箴言を現代社会の事象と照らし合わせてみることで、ラ・ロシュフーコーの洞察力の鋭さに改めて気づかされ、箴言録への理解をより深めることができるでしょう。

### 3.

自分だけの解釈を見つける

ラ・ロシュフーコーの箴言は、一言で言い表せるような単純なものではありません。短い文章の中に、様々な解釈が可能な深みが隠されています。だからこそ、自分なりの解釈を見つけることが、箴言録を読む醍醐味と言えるでしょう。

例えば、「友情の多くは、友情でないものへの恐怖から、また、友情に対する義務を果たすことへの煩わしさから生まれている」という箴言。この箴言を読んだ時、あなたはどのような感情を抱くでしょうか? 「本当にそうだろうか?」と反発したくなるかもしれませんし、「確かに、打算で付き合っている部分もあるかも…」と、自分の友情を振り返ってみたくなるかもしれません。

重要なのは、箴言に対して自分なりの意見を持つこと。そして、自分なりの解釈を見つけた時、箴言録を読む楽しみはさらに広がっていくはずです。

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