## ラッセルの幸福論に匹敵する本
###
アリストテレス『ニコマコス倫理学』
古代ギリシャの哲学者アリストテレスが、人間の幸福について体系的に論じた著作です。
幸福(エウダイモニア)を「魂の能力にしたがった活動が活発に営まれること」と定義し、徳の涵養、知性と理性による生活、友情や社会貢献の重要性を説いています。
###
セネカ『生の短さについて』
古代ローマのストア派哲学者セネカによる、時間の有限性と幸福な人生を送るための指針を説いた哲学書です。
「人生は短くはない。我々がそれを浪費しているだけなのだ」という有名な言葉に代表されるように、時間を浪費する生き方から脱却し、理性に従って今を最大限に生きることの大切さを説いています。
###
ショーペンハウアー『幸福論』
19世紀ドイツの哲学者アルトゥル・ショーペンハウアーが、自身の哲学に基づいて幸福について考察した著作です。
彼は人生の本質を苦しみと捉え、幸福とは苦痛の不在状態であると考えました。
その上で、芸術や禁欲、そして他者への同情を通して、一時的ながらも幸福を獲得できる可能性を論じています。
###
ヒルティ『幸福論』
スイスの法学者であり哲学者であったカール・ヒルティが、自身の経験と洞察に基づいて幸福の条件を論じた作品です。
彼は、幸福は外的な条件ではなく、内面的な心の持ち方に大きく左右されると説いています。
積極的な思考、努力、自己鍛錬、そして神への信仰を通して、真の幸福に到達できると説いています。
###
フランクリン『自伝』
アメリカの政治家、科学者、著述家であったベンジャミン・フランクリンが、自身の半生を振り返りつつ、成功と幸福の秘訣を綴った自伝です。
勤勉、倹約、誠実、学習といった13の徳目を掲げ、自己啓発の重要性を説いています。
彼の成功哲学と人生訓は、現代においても多くの読者に影響を与え続けています。