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ベンサムの道徳と立法の諸原理序説を読んだ後に読むべき本

ベンサムの道徳と立法の諸原理序説を読んだ後に読むべき本

考察

ベンサムの『道徳と立法の諸原理序説』は、功利主義の基礎を築いた画期的な著作であり、道徳や法のあり方を根本から問い直すものです。彼の主張は、人間の行動の善悪は、その行為がもたらす幸福や苦痛によって決まるというものでした。社会全体の幸福を最大化することが、道徳と立法の唯一の目的であると彼は考えました。

ジョン・スチュアート・ミル『自由論』

ベンサムの思想を受け継ぎつつも、独自の展開を見せたのがジョン・スチュアート・ミルです。彼の著書『自由論』は、個人の自由の重要性を説いた古典的名著として知られています。ミルは、自由こそが個人の成長と社会の進歩にとって不可欠であると論じ、国家権力の介入には厳しい制限を設けるべきだと主張しました。

ミルはベンサムの功利主義を批判的に継承し、「質の高い快楽」と「低い快楽」を区別することで、人間の精神的な側面を重視しました。彼はまた、個人の自由が保障されなければ、真の幸福は実現しないと考えたのです。

『自由論』を読むことで、ベンサムの功利主義に対する理解を深めるとともに、自由と幸福の関係について考察を深めることができます。これは、現代社会における様々な倫理的問題を考える上でも重要な視点を与えてくれるでしょう。

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