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ベルクソンの時間と自由の面白さ

## ベルクソンの時間と自由の面白さ

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時間に対する常識を覆す発想の面白さ

ベルクソンの時間論の面白さは、何と言っても私たちが普段当然のように考えている時間に対する常識を覆してしまう点にあります。私たちは普段、時間を均質で分割可能なものとして捉えています。時計の針が刻むように、1分は60秒、1時間は60分というように、等しく区切られた単位として時間を認識しています。

しかしベルクソンは、こうした時間のとらえ方は、あくまでも人間の知性による抽象的なものであり、生の時間の流れを的確に捉えきれていないと批判します。ベルクソンによれば、真の時間とは、絶えず変化し続ける、分割不可能な流れ、「持続」として体験されるものなのです。

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「純粋持続」という概念の面白さ

ベルクソンは、この生の時間としての「持続」を「純粋持続」と呼びます。純粋持続は、過去から現在、そして未来へと絶え間なく流れ行く、意識の流れそのものです。

純粋持続においては、過去は決して消滅してしまうのではなく、現在の中に生きています。そして、未来もまた、単に現在の延長線上にあるのではなく、現在の内に潜在的に含まれているとされます。

このように、過去・現在・未来が不可分に結びついたものとして時間を捉えるベルクソンの思想は、私たちの時間に対する理解を大きく揺さぶるものであり、そこに大きな面白さを見出すことができます。

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読書意欲が高いうちに読むと理解度が高まります。

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