ベケットのゴドーを待ちながらの構成
構成
「ゴドーを待ちながら」は、2幕構成の不条理劇です。
第1幕
舞台は、一本の木のある田舎道です。 登場人物は、ウラジミールとエストラゴンという二人の男です。 彼らはゴドーという人物を待っていますが、ゴドーが誰なのか、なぜ彼を待っているのかは明らかではありません。
彼らは待っている間、様々なことをして時間を潰します。 無駄話、意味のないゲーム、自殺未遂などです。 そこへポッツォとその奴隷のラッキーが現れます。 ポッツォは傲慢で横暴な男で、ラッキーをロープで繋いでこき使っています。
ポッツォとラッキーはウラジミールとエストラゴンに少しの間付き合いますが、すぐに立ち去ります。 その後、少年が現れ、ゴドーは今日は来ないが、明日は来ると伝えます。 少年は立ち去り、ウラジミールとエストラゴンは再び一人になります。 彼らは行くと言いますが、その場から動きません。
第2幕
第2幕は、第1幕とほぼ同じ舞台設定で始まります。 ウラジミールとエストラゴンは、まだゴドーを待っています。 ポッツォとラッキーが再び現れますが、ポッツォは盲目に、ラッキーは口がきけなくなっています。
彼らはウラジミールとエストラゴンに助けを求めますが、二人は何もできません。 ポッツォとラッキーは立ち去り、再び少年が現れます。 少年は、自分は昨日の少年とは違うと言い、ゴドーは今日も来ないが、明日は来ると伝えます。
少年は立ち去り、ウラジミールとエストラゴンは再び二人きりになります。 彼らは行くと言いますが、やはりその場から動きません。