## ヘミングウェイの日はまた昇るに匹敵する本
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失われた時を求めて(マルセル・プルースト)
フランス文学を代表する巨匠マルセル・プルーストの代表作。全7篇からなる長編小説で、語り手である「私」の幼年時代から青年期にかけての記憶と、その過程で得られる内的体験を通して、時間と記憶、意識と無意識、芸術と現実といった深遠なテーマを探求している。プルースト独自の文体と、意識の流れを捉えた描写は、文学史上に大きな影響を与え、「失われた時を求めて」は20世紀を代表する小説の一つとして、世界中で読み継がれている。
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ユリシーズ(ジェイムズ・ジョイス)
アイルランドの作家ジェイムズ・ジョイスの長編小説。1904年6月16日午前8時から翌17日午前2時45分までのダブリンを舞台に、主人公レオポルド・ブルームの一日を、ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』をモチーフに描き出す。意識の流れの手法を駆使し、人間の意識や心理、都市の喧騒などを、多様な文体と実験的な言語表現で描き出した。難解な作品としても知られるが、20世紀モダニズム文学を代表する金字塔とされ、現代文学に多大な影響を与えている。