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プラトンのゴルギアスを読んだ後に読むべき本

プラトンのゴルギアスを読んだ後に読むべき本

ソクラテスの弁明

プラトンの『ゴルギアス』を読んだ後、次に読むのに適した本は、同じくプラトンの対話篇である『ソクラテスの弁明』でしょう。『ゴルギアス』では、快楽、美徳、修辞学、政治、そして来世における魂の運命など、人間の生活における根本的な問題について、ソクラテスと、ゴルギアス、ポロス、カリクレスという3人のアテナイ人との対話を描いています。この対話篇は、ソクラテスの、不正を行うよりもむしろ不正を受ける方が良いという、挑発的な主張を中心に展開されます。ソクラテスは、魂の健康こそが最も重要であり、そのためには、どんな犠牲を払ってでも正義を追求しなければならないと主張します。

『ソクラテスの弁明』は、『ゴルギアス』における対話で提起されたテーマを、より深く探求するための基礎を提供してくれます。この対話篇は、ソクラテスの裁判と、若者を堕落させたこと、そして国家が信仰する神々を冒涜したことを理由に、アテナイの陪審員の前で自らが行った弁明を描いています。ソクラテスに対する告発は、政治的な陰謀の結果として生じたものであり、『ゴルギアス』におけるソクラテスの率直な見解や、権力者を批判したことが原因となっていました。

『ゴルギアス』では、ソクラテスは正義の性質と、不正を行うよりもむしろ不正を受ける方が良い理由について議論しました。ソクラテスの弁明では、私たちは彼の哲学の実際を目の当たりにすることになります。彼は、自分の原則に従って生きるために喜んで死を受け入れ、物質的な快楽や社会的慣習よりも、美徳と魂の幸福を優先することを実証しました。『ゴルギアス』で展開された議論は、『ソクラテスの弁明』におけるソクラテスの揺るぎない信念と、死を前にした勇気とを理解するための背景となります。

どちらの対話篇も、ソクラテスの哲学の重要な側面を探求しており、正義、美徳、善き生の本質に関する疑問を提起しています。この2つの作品を続けて読むことで、これらの永続的なテーマについて、より深く理解することができます。

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