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ニーブールのローマ史と言語

## ニーブールのローマ史と言語

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ニーブールの「ローマ史」

バルトルト・ゲオルク・ニーブール(1776-1831)は、ドイツの古典文献学者、歴史家です。彼の代表作である『ローマ史』(Römische Geschichte)は、古代ローマ史研究において重要な位置を占める作品です。

ニーブールは、当時の史料批判の手法を用い、伝説や伝承を排除し、碑文やコインなどの考古学的資料を重視することで、より客観的なローマ史の記述を試みました。彼の厳密な史料批判は、後のローマ史研究に大きな影響を与えました。

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ニーブールと「言語」

ニーブールの研究における特徴の一つに、言語への着目が挙げられます。彼は、古代ローマ人の思考様式や文化を理解するためには、彼らの言語を分析することが不可欠だと考えていました。

ニーブールは、特にローマの初期の法律や宗教などの資料に注目し、そこに残る古風なラテン語の表現を分析することで、ローマ人の初期の宗教観や社会構造を解明しようと試みました。例えば、彼はローマの古い宗教儀式や神々の名称を分析し、そこからローマ人の自然観や社会組織について考察しています。

彼の言語学的な分析は、ローマ史研究に新たな視点を提供した一方で、その解釈については、後世の研究者から批判されることもあります。

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