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ドワーキンの法の帝国の関連著作

ドワーキンの法の帝国の関連著作

1. ジョン・オースティン著「法とは何か」 (1832年)

「法の帝国」でドワーキンが批判する法実証主義の中心的著作です。オースティンは、法を主権者の命令として捉え、道徳的評価とは独立に法を理解できると主張しました。彼は、法の有効性は、その内容の正しさではなく、それが権威ある源から発せられているかどうかにかかっているとしました。

2. H.L.A.ハート著「法の概念」 (1961年)

現代法実証主義の金字塔とされ、「法の帝国」でも主要な議論対象となっています。ハートは、オースティンの命令説を批判的に継承しつつ、「承認の規則」という概念を導入することで、法体系の統一性と持続性を説明しようとしました。彼はまた、法と道徳の「つながり」を認めつつも、両者が概念的に区別されるべきだと主張しました。

3. ロン・フラー著「法の道徳性」 (1964年)

法と道徳の不可分性を主張する自然法論の立場から、法実証主義を批判した著作です。フラーは、法が最低限の道徳的要請を満たさなければ、もはや法とは呼べないと論じました。彼は、法には内在的な「道徳性」があり、それが法の有効性の条件となると考えました。

4. ジョゼフ・ラズ著「法の権威」 (1979年)

法実証主義の立場から、法の権威の根拠を分析した著作です。ラズは、法の権威は、道徳的な義務を生み出すものではなく、単に行為の理由を提供するものだと主張しました。彼は、法に従うべきかどうかは、道徳的な考察に基づいて個人が判断すべき問題だと考えました。

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