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ドッブの価値と分配の諸理論の関連著作

## ドッブの価値と分配の諸理論の関連著作

古典派経済学

* **アダム・スミス「国富論」(1776年)**

アダム・スミスは「労働価値説」を提唱し、商品の価値は、それを生産するために必要な労働量によって決まると論じました。この考え方は、後のマルクス主義経済学の基礎となる重要な概念となりました。

* **デイヴィッド・リカード「経済学および課税の原理」(1817年)**

リカードはスミスの労働価値説を継承・発展させ、利潤や地代といった分配概念をより厳密に分析しました。特に、彼は「労働価値説」に基づき、地代の起源を説明しようと試みました。また、彼は国際貿易における「比較優位」の概念を提唱し、自由貿易の重要性を説きました。

マルクス経済学

* **カール・マルクス「資本論」(1867年)**

マルクスは、リカードなどの古典派経済学を批判的に継承し、独自の「剰余価値説」を展開しました。彼は、資本主義社会における利潤は、労働者が生み出した価値の一部を搾取することによって生み出されていると主張しました。マルクスの分析は、資本主義社会における階級対立や搾取の構造を明らかにするものであり、20世紀初頭のロシア革命など、その後の社会主義運動に大きな影響を与えました。

新古典派経済学

* **アルフレッド・マーシャル「経済学原理」(1890年)**

マーシャルは、限界効用理論に基づいて価値と分配の理論を再構築しました。彼は、需要と供給の両方が価格決定に影響を与えると考え、均衡価格の概念を明確化しました。また、彼は生産要素の限界生産力に基づいて、賃金、利潤、地代などの分配を説明しようとしました。

* **レオン・ワルラス「純粋経済学要論」(1874年)**

ワルラスは、一般均衡理論を構築し、経済全体における資源配分のメカニズムを数学的に分析しました。彼は、市場における価格調整を通じて、需要と供給が一致する均衡状態が実現すると考えました。彼の理論は、後の新古典派経済学の発展に大きな影響を与えました。

ケンブリッジ学派

* **アルフレッド・マーシャル「経済学原理」(1890年)**

マーシャルは、時間要素を分析に取り入れることで、短期と長期における価格の動きを区別しました。彼は、短期においては需要と供給が価格に大きな影響を与える一方で、長期においては生産費がより重要な役割を果たすと考えました。

* **ジョン・ケインズ「雇用・利子および貨幣の一般理論」(1936年)**

ケインズは、有効需要の不足によって不況が発生すると主張し、政府による積極的な財政政策の必要性を説きました。彼は、古典派経済学が前提としていた完全雇用が常に成立するわけではないことを明らかにし、マクロ経済学という新しい分野を切り開きました。

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