ダンテの煉獄篇の主役
ダンテ
ダンテの『神曲』の第二部、「煉獄篇」の主人公は、言わずもがな**ダンテ**自身です。叙事詩という形式上、作者であるダンテと作中の登場人物であるダンテは同一人物として描かれます。
ダンテの特徴
「煉獄篇」におけるダンテは、「地獄篇」から続く旅を通して、罪と贖罪、そして神の愛について深く理解していく過程を歩んでいます。
彼は、地獄で出会った様々な罪人とその罰を目の当たりにすることで、自らの罪を悔い改め、神への道を歩み始めます。しかし、まだ煉獄の山頂にある地上の楽園(エデン)に到達しておらず、魂の浄化の途上にいる存在として描かれます。
「地獄篇」では、罪人たちの苦しみに恐怖や嫌悪感を抱いていたダンテですが、「煉獄篇」では、煉獄の魂たちが示す悔い改めの姿勢や、彼らが受ける試練に共感し、涙する場面も多々見られます。これは、ダンテ自身の魂が浄化され、より高い精神性を獲得していく過程を示唆しています。
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読書意欲が高いうちに読むと理解度が高まります。