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ダイシーの法と世論の機能

## ダイシーの法と世論の機能

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ダイシーの法理論における世論

イギリスの法学者A.V.ダイシーは、その代表作『法と世論』において、法の形成・発展における世論の重要性を説きました。ダイシーによれば、法は立法者の制定行為のみによって作られるのではなく、社会通念や道徳観といった世論の影響を強く受けながら形成されていきます。

ダイシーは、法を大きく二つの要素に分けました。一つは「法のルール」であり、これは裁判所が訴訟を処理する際に適用する厳格な規則です。もう一つは「法の背後にある原理」であり、これは社会における共通の道徳観や正義の感覚、社会の習慣などを指します。ダイシーは、法のルールは法の背後にある原理を反映したものであり、法の背後にある原理は世論によって形作られると主張しました。

つまり、ダイシーの法理論において世論は、法の背後にある原理を規定する重要な要素として位置づけられます。社会における道徳観や正義の感覚が変化すれば、それに伴い法の背後にある原理も変化し、結果として法のルールも変化していくことになります。

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