## スティーヴンスンの宝島の構成
パート1 ベンボウ提督亭
物語は、語り手であるジム・ホーキンズの視点から語られます。ジムは、イングランド西部の海岸沿いにあるベンボウ提督亭という宿屋の一人息子として登場します。ある嵐の夜、ビリー・ボーンズという謎めいた船乗りが宿に滞在し始めます。彼は海賊の黒ひげに怯え、毎日酒におぼれる日々を送っていました。
その後、黒ひげの仲間がビリーを探しに宿を訪れます。最初は盲目のピューという男が現れ、ビリーに黒い印を渡します。続いて黒ひげの仲間たちが宿を襲撃しますが、ビリーは彼らと戦う最中に倒れてしまいます。ジムと母親はビリーの持ち物を調べてみると、フリント船長という悪名高い海賊の宝の地図を見つけます。
パート2 宝探しへの旅立ち
ジムは地図を地元の名士であるトレローニー医師とリブシー先生に見せます。彼らは宝探しに出かけることを決め、トレローニー医師が船「ヒスパニオラ号」と船員たちを手配します。船長はスモレットという優秀な人物ですが、コックとして雇われた片足の男ロング・ジョン・シルバーは、実はフリント船長のかつての部下であり、裏で宝を独り占めしようと企んでいました。
ヒスパニオラ号は宝島を目指して航海に出ます。航海の途中、ジムは偶然にもシルバーと船員の会話から、彼らの反乱計画を知ってしまいます。
パート3 宝島
宝島に到着した一行は上陸しますが、シルバー率いる反乱者たちは宝の地図を奪い、スモレット船長たちを船から追い出してしまいます。ジムは密かに上陸し、島でベン・ガンという、3年間も島に取り残されていた元海賊と出会います。
一方、スモレット船長たちは島の砦を占拠して反乱者たちと対峙します。ジムはベン・ガンと協力してヒスパニオラ号を奪還し、スモレット船長たちに知らせます。形勢逆転したことで、シルバーは宝のありかを明かし、ジムとスモレット船長たちは宝を手に入れます。
パート4 帰還
生き残ったシルバーを含む数人の海賊たちを乗せて、ヒスパニオラ号はイングランドへ帰還します。航海の途中でシルバーはこっそりと船から逃げ出し、ジムはその後もシルバーの行方や最期を知ることはありませんでした。