シェイクスピアのヘンリー六世 第一部の構成
第一幕
第一幕は、ヘンリー五世の葬儀の場面から始まります。フランスとの戦況は悪化しており、国内ではグロスター公とウィンチェスター司教の不和が深刻化しています。そこに、ソールズベリー伯がフランスから敗走し、オルレアンの乙女の出現を告げます。
第二幕
第二幕では、フランスの戦場で、タルボット卿と息子ジョン・タルボットが活躍します。一方、イングランドでは、ヨーク公とサマセット公の対立が激化します。
第三幕
第三幕では、オルレアン包囲戦が描かれます。タルボット卿は苦戦を強いられますが、ヨーク公の援軍により勝利します。しかし、この戦いで、タルボット卿とジョン・タルボットは戦死してしまいます。
第四幕
第四幕では、フランス王シャルル七世が戴冠式を行います。一方、イングランドでは、ヨーク公が勢力を拡大し、薔薇戦争の火種がくすぶり始めます。
第五幕
第五幕では、サマセット公とヨーク公の対立が決定的なものとなります。フランスとの講和が成立し、ヘンリー六世はマーガレットと結婚することになりますが、それは新たな争いの始まりを予感させるものでした。