## キャロルの鏡の国のアリスの原点
ルイス・キャロルの生い立ちとアリス・リデルとの出会い
* ルイス・キャロルは、チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンという本名を持つ、1832年生まれのイギリスの数学者であり作家でした。
* 1856年、オックスフォード大学のクライスト・チャーチで数学講師を務めていたキャロルは、学寮長ヘンリー・リデルの娘であるアリス・リデルと出会います。アリスとその姉妹たち(ロリナ、イーディス)はキャロルのお気に入りの遊び相手となり、彼は彼女たちのために様々な物語を紡ぎました。
「鏡の国のアリス」誕生のきっかけ
* 1862年7月4日、キャロルはリデル姉妹とボート遊びに出かけ、その際に即興で語った物語が「鏡の国のアリス」の原点となります。
* この時の様子は、キャロル自身が日記に詳しく記録しており、物語の舞台や登場人物、いくつかのエピソードがすでに存在していたことが分かります。
* 例えば、鏡の世界に入る場面や、チェスの駒が生きていること、ハンプティ・ダンプティが登場することなどが日記に記されています。
「不思議の国のアリス」の成功と執筆の依頼
* ボート遊びの物語は、後に「不思議の国のアリス」として1865年に出版され、大成功を収めます。
* この成功を受けて、キャロルは続編の執筆を依頼され、「鏡の国のアリス」の執筆に取り掛かります。
「鏡の国のアリス」の出版
* 「鏡の国のアリス」は、1871年に出版されました。
* 「不思議の国のアリス」の続編として位置づけられていますが、独立した作品としての要素も強く、より複雑で哲学的なテーマが描かれています。