## キャロルの不思議の国のアリスの構成
章立て
『不思議の国のアリス』は全12章で構成されています。それぞれの章には固有のタイトルが付けられており、アリスの冒険を追体験するように誘います。
* 第1章 うさぎ穴に落ちて
* 第2章 涙の海
* 第3章 コーカス‐レースと長いお話
* 第4章 うさぎ番小屋のウサギ
* 第5章 毛虫のアドバイス
* 第6章 子豚と胡椒
* 第7章 お茶会
* 第8章 女王クロケーの庭
* 第9章 にせウミガメの物語
* 第10章 グリフォンのワルツ
* 第11章 誰がタルトを盗んだか
* 第12章 目撃者のアリス
エピソードの連続性
物語は、各章で比較的独立したエピソードが展開されるものの、アリスの視点を通じて緩やかに繋がっています。アリスは、各章で異なる奇妙なキャラクターや状況に出会い、戸惑いながらもその場に応じた対応をしていきます。
例えば、第2章「涙の海」では、巨大化したアリスは自分の涙で海を作ってしまい、ネズミやドードー鳥といった動物たちと出会います。続く第3章「コーカス‐レースと長いお話」では、海から上がった動物たちが体を乾かすために奇妙なレースを開催し、アリスも巻き込まれていきます。このように、各章の出来事は、時間的、空間的に緩やかに関連付けられています。
夢の論理
『不思議の国のアリス』の特徴の一つは、現実世界の常識が通用しない、夢のような世界を描いていることです。時間や空間は歪み、言葉遊びやナンセンスな出来事が満載です。
例えば、アリスは何度も体のサイズが変わったり、喋る動物やトランプの兵士に出会ったりします。また、言葉遊びや謎解き、意味不明な歌や詩が登場し、読者を不思議の国へと誘います。
これらの要素が組み合わさり、『不思議の国のアリス』は独特の世界観と物語構造を持つ作品となっています。