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キケロの義務についてに匹敵する本

キケロの義務についてに匹敵する本

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ストア派哲学の真髄:エピクテトスのエンケリディオン

古代ローマのストア派哲学者エピクテトスによる『エンケリディオン』(ギリシャ語で「携帯できるもの」の意)は、ストア哲学のエッセンスを簡潔にまとめた書物です。エピクテトス自身は著作を残していませんが、弟子のアリアノスが彼の講義を筆記し、後世に伝えました。

『エンケリディオン』は、理性に基づいた自己制御と心の平静を重視するストア哲学の核心を突いています。我々がコントロールできない外部の出来事ではなく、それに対する自身の反応に焦点を当てるべきだと説き、欲望や情熱に振り回されず、理性に従って生きることの重要性を説いています。

簡潔ながらも力強い言葉で記された『エンケリディオン』は、古代ローマのみならず、現代においても自己啓発や倫理の指針として、幅広い層の人々に読み継がれています。マルクス・アウレリウスの『自省録』と並び、ストア哲学を代表する古典として、時代を超えて愛読されています。

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