キケロの義務について
著者
キケロ
『義務について』(羅: De Officiis)は、マルクス・トゥッリウス・キケロによって紀元前44年に書かれた哲学に関する著作です。
キケロは、ローマの政治家、雄弁家、哲学者、そして共和政ローマの熱心な支持者でした。彼は紀元前106年に生まれ、紀元前43年に暗殺されました。
『義務について』は、ストア派の哲学者パナエティオスの同名の著作に基づいていますが、キケロ独自の考えやローマの視点も加えられています。
この著作は、キケロが政治から引退し、共和政が崩壊しつつある中で書かれました。彼の息子マルクスに宛てられており、道徳、義務、正義、そして正しい生き方についての指針を提供することを目的としています。