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アリストテレスの詩学の対極

アリストテレスの詩学の対極

アリストテレスの『詩学』

アリストテレスの『詩学』は、西洋における文芸批評の基礎を築いたと言えるでしょう。 特に悲劇論は有名で、 「ミメーシス(模倣)」「ハマルティア(過失)」「カタルシス(浄化)」といった概念を用いながら、 優れた悲劇の構造を論じています。

『詩学』の対極となりうる作品

『詩学』の対極となりうる作品を挙げることは容易ではありません。 なぜなら、『詩学』の影響はあまりにも大きく、 その後の西洋芸術に多大な影響を与えてきたからです。 しかし、敢えて対極に位置する作品を挙げるとすれば、 以下のような作品が考えられます。

* **プラトン『国家』**: プラトンは、師ソクラテスの思想を受け継ぎ、 イデア論を唱えました。 イデア論とは、 この世のものはすべてイデアの影に過ぎないと考える思想です。 プラトンは芸術、 特に詩を、 イデアから二度も離れたものとして厳しく批判しました。 これは、 現実を模倣することを是とするアリストテレスとは対照的と言えるでしょう。

* **ニーチェ『悲劇の誕生』**: ニーチェは、 古代ギリシャ悲劇を、 アポロン的なものとディオニソス的なものの対立と融合から読み解きました。 アポロン的なものは、 理性、 秩序、 調和などを表し、 ディオニソス的なものは、 本能、 陶酔、 混沌などを表します。 ニーチェは、 アリストテレス的な理性や秩序を重視する芸術観を批判し、 ディオニソス的な陶酔や情熱を重視しました。

これらの作品は、 アリストテレスの『詩学』が重視する理性や秩序とは異なる価値観を提示しており、 その意味で「対極」とみなすことができるでしょう.

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