## アリストテレスのニコマコス倫理学の原点
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著者は誰か
「ニコマコス倫理学」の著者は、古代ギリシャの哲学者**アリストテレス**(紀元前384年 – 紀元前322年)です。ただし、現存する「ニコマコス倫理学」は、アリストテレス自身の手によるものではなく、講義録をまとめたものだと考えられています。
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誰に向けて書かれたか
「ニコマコス倫理学」は、アリストテレスがリュケイオンで行った講義録を、息子の**ニコマコス**が編集したという説が有力です。
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いつ書かれたか
正確な執筆年代は不明ですが、アリストテレスがリュケイオンで活動していた紀元前335年から紀元前323年の間に書かれたと考えられています。
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主題は何か
「ニコマコス倫理学」は、人間の**幸福**(エウダイモニア)とは何か、そしてどうすれば幸福な人生を送ることができるのかを追求した書です。アリストテレスは、人間にとっての最高の善は幸福であると定義し、幸福とは「徳」に従って生きることで得られると説いています。
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「ニコマコス倫理学」という名前の由来は
「ニコマコス倫理学」という名前は、先述の通り、アリストテレスの息子であるニコマコスが編集したという説が有力であることに由来します。
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「エウデモス倫理学」との関係は
アリストテレスの倫理学に関する著作には、「ニコマコス倫理学」のほかに「エウデモス倫理学」があります。両者は内容的に重複する部分も多いですが、「ニコマコス倫理学」の方がより体系的で洗練された内容となっていると評価されています。