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アポロドロスのギリシア神話に匹敵する本

## アポロドロスのギリシア神話に匹敵する本

古代ローマの神話と伝説を網羅する書

オウィディウス『変身物語』

古代ローマの詩人オウィディウスが著した『変身物語』は、天地創造からユリウス・カエサルまで、ギリシア・ローマ神話をはじめとする様々な神話を題材に、およそ250の物語を叙事詩の形でまとめた作品です。

『変身物語』は、単なる神話の羅列ではなく、各物語は「変身」をテーマに巧みに結びつけられており、オウィディウスの文学的才能が発揮されています。また、その詩的な美しさは後世の芸術家たちに多大な影響を与え、絵画や彫刻、音楽、文学など様々な分野でモチーフとして扱われてきました。

中世アイスランドの英雄伝説を今に伝える

スノッリ・ストゥルルソン『エッダ』

13世紀アイスランドの政治家、歴史家でもあったスノッリ・ストゥルルソンが編纂した『エッダ』は、北欧神話の神々と英雄たちの物語をまとめた作品です。

『エッダ』は大きく分けて二部構成となっており、前半部はスカルド詩と呼ばれる北欧の伝統的な詩の形式を用いて神話を物語形式で紹介する『詩語法』、後半部は韻文ではなく散文で北欧神話のあらすじを解説する『ギュルヴィたぶらかし』から成ります。

『エッダ』は、キリスト教の影響を受ける以前の北欧神話の貴重な資料であるばかりでなく、スノッリ自身の文学的才能によって、力強く美しい物語として現代に伝えられています。

千一夜に紡がれる物語の豊穣

『千夜一夜物語』

『千夜一夜物語』は、古代インドやペルシアを起源とする説話集をアラビア語でまとめたものであり、9世紀頃から16世紀にかけて成立したとされています。

シェヘラザードが、王シャフリヤールに千一夜に渡って物語を語り続けることで、王の嫉妬心から逃れようとするという枠物語の中に、多種多様な物語が内包されています。

これらの作品は、『アポロドロスのギリシア神話』と同様に、それぞれの文化圏における神話を網羅的に記述しただけでなく、文学作品としても高い評価を得ている点が共通しています。また、後世に多大な影響を与え、それぞれの文化圏を理解する上で欠かせない古典として、現代においても読み継がれています。

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