定義
木の目的は賢い図ではなく、動ける一本の枝を見つけることだ。
「売上をなんとかしろ」と言われて固まるのは、やる気の問題ではなく、問題が大きすぎるからです。紙の左端に幹として問題を書き、枝に中身を割っていく。売上を昼と夜に、それぞれを客数と単価に割るだけで、一枚岩だった問題が、数字を当てられる小部屋に変わります。木の最初の仕事は、この住所の絞り込みです。
割り方の作法は、漏れなくダブりなく。枝を全部合わせると幹に戻り、枝同士は重ならないように切ります。木には三つの型があり、要素の木で問題の住所を絞り、原因の木で「なぜ」を重ねて犯人を探し、対策の木で打ち手を並べる。この順で一本ずつ描くのが実務の流れです。原因の枝は、伝票や観察などの事実で確かめて残します。
枝は明日の手が動く粒度まで伸ばし、効果とやりやすさで太い一本だけを選びます。残りの枝は描いたまま置いておけば、堂々と後回しにできます。そして最後の枝は、必ず日付に接続すること。日付のない枝は、まだ願いです。「この木で、明日の自分の行動は何か変わったか」——それが実用の木の、唯一の合格基準です。
この概念の論点
14節- なぜ、大きな問題の前で人は固まるのか
- 幹に問題を、枝に中身を
- 割り方の作法——漏れなく、ダブりなく
- 三種類の木を、使い分ける
- 掛け算で割ると、見えないものが見える
- 枝は、「手が動くところ」まで伸ばす
- 枝を、全部やろうとしない
- 原因の木は、「なぜ」を重ねて掘る
- 会議に、木を持ち込む
- 家の中の問題も、木で割れる
- 木の、三つの罠
- ロジックツリーの、よくある間違い
- 明日、やる三つのこと
- まるごと実践——ある洋食屋の一週間