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シェイクスピアのジュリアス・シーザーの発想

## シェイクスピアのジュリアス・シーザーの発想

シェイクスピアの作品の源泉

ウィリアム・シェイクスピアは、自身の戯曲の筋書きをゼロから生み出すことは稀でした。ジュリアス・シーザーも例外ではなく、古代ローマの伝記作家プルタルコスの『対比列伝』の英訳版であるトーマス・ノースの『プルタルコス英雄伝』 (1579年) を主な情報源としています。

プルタルコスとローマ史

プルタルコスは、紀元1世紀後半から2世紀初頭にかけて活躍したギリシャ人の著述家、歴史家、哲学者です。彼の代表作である『対比列伝』は、古代ギリシャとローマの著名な政治家や軍人の伝記を対比しながら描いた作品であり、西洋文学に多大な影響を与えました。シェイクスピアも、プルタルコスの著作から多くの着想を得ており、『ジュリアス・シーザー』以外にも、『アントニーとクレオパトラ』や『コリオレイナス』など、ローマ史を題材とした作品を執筆しています。

ノースの英訳の影響

シェイクスピアは、ノースの『プルタルコス英雄伝』を直接参照し、登場人物の性格描写や事件の展開など、多くの部分を忠実に再現しています。特に、シーザー暗殺の場面や、アントニーの演説など、劇的な見せ場となる場面では、ノースの文章を巧みに劇的な台詞へと昇華させています。

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