## ダンテの天国篇の名前
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天国篇
「天国篇」は、ダンテの長編叙事詩『神曲』の最終章にあたります。原題はイタリア語で”Paradiso”であり、そのまま「楽園」「天国」を意味します。これは、本作が地獄(Inferno)、煉獄(Purgatorio)を経てたどり着く、神の栄光が満ち溢れる天上の世界を描いていることを示しています。
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ダンテ
これは作者自身であるダンテ・アリギエーリの名前です。作中では、彼は物語の語り手であると同時に、旅の主人公として登場します。ダンテは、フィレンツェの貴族出身で、自身も政治に関わっていましたが、政争に敗れて追放され、その後は各地を放浪しながら詩作活動を行いました。『神曲』は、彼自身の魂の救済を求める旅路を描いた作品でもあります。