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プリゴジンの混沌からの秩序と言語

## プリゴジンの混沌からの秩序と言語

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プリゴジンと「混沌からの秩序」

イリヤ・プリゴジンは、ロシア生まれのベルギーの物理化学者であり、1977年にノーベル化学賞を受賞しました。彼の主要な業績は、非平衡熱力学、特に散逸構造の研究です。プリゴジンは、従来の熱力学が主に平衡状態やそれに近い系を扱ってきたのに対し、生命現象や社会現象など、現実世界に多く見られる非平衡状態におけるシステムの振る舞いに注目しました。

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散逸構造と自己組織化

プリゴジンが提唱した重要な概念の一つに「散逸構造」があります。これは、エネルギーや物質の流れが存在する非平衡状態において、システムが自発的に秩序立った構造を形成することを指します。散逸構造は、外部からの指示や設計図なしに、システム自身の内部的な相互作用によって自己組織化されます。

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言語と自己組織化

プリゴジンの考え方は、言語にも応用できると考えられています。言語は、個々の発話や単語が複雑に絡み合い、絶えず変化する動的なシステムと見なせます。そして、言語もまた、外部からの指示なしに、その内部の要素間の相互作用を通じて、文法規則や語彙体系などの秩序を生み出していると考えられます。

プリゴジンの理論は、言語の進化や言語変化のメカニズムを理解する上でも示唆を与えているとされます。しかし、プリゴジンの理論を言語にどのように適用するかについては、現在も議論が続いています。

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