ソフォクレスのオイディプス王を読んだ後に読むべき本
シェイクスピアのリア王
ソフォクレスの『オイディプス王』を読んだ後、シェイクスピアの『リア王』を読むと面白いでしょう。『オイディプス王』のように、『リア王』も運命、自由意志、運命の転換を探求しています。
両作品とも、主人公が自分の傲慢さと盲目性のために没落していく様子が描かれています。オイディプスは自分の出生の謎を解明するというおごりから、自分が忌まわしい犯罪を犯したことを知らずに、自らに破滅をもたらします。同様に、リア王は自分の判断力を誤り、娘たちの偽りのお世辞に惑わされて王国を分け与えてしまい、悲劇的な結末を迎えます。
ソフォクレスとシェイクスピアはどちらも、人間の苦しみの性質と、権力、プライド、家族関係というテーマを探求するために、劇的な皮肉とカタルシスを効果的に用いています。ギリシャ悲劇とエリザベス朝悲劇の慣習は異なりますが、『オイディプス王』と『リア王』は、人間の境遇の永続的な疑問を探求し、西洋文学に不朽の痕跡を残した、力強い悲劇の傑作として共鳴し合っています。