十五歳なったとき、少年は二度と戻らない旅に出た。誕生日の夜、少年は夜行バスに乗り、四国をめざした。一方、猫探しの名人である不思議な老人ナカタも、何かに引き寄せられるように四国へ向かう。暴力と喪失の影の谷を抜け、世界と世界が結び合わされるはずの場所を求めて、村上文学に新しい輝きをもたらした長編小説!世界幻想文学大賞(アメリカ)The New York Times “The 10 Best Books of 2005” ご購入はこちら