## ブルバキの数学原論に匹敵する本
###
ユークリッド原論
古代ギリシャの数学者ユークリッドによって編纂された数学書です。紀元前3世紀頃に書かれたとされ、平面幾何、数論、立体幾何などの数学理論が体系的にまとめられています。公理系に基づいた厳密な論証を展開しており、その後の数学、科学、哲学に多大な影響を与えました。現代数学の基礎を築いた重要な書物の一つと言えるでしょう。
###
プリンキピア・マテマティカ
イギリスの数学者、哲学者であるアルフレッド・ノース・ホワイトヘッドとバートランド・ラッセルによって書かれた全3巻の大著です。1910年から1913年にかけて出版されました。本書は、数学の基礎を論理学によって構築することを目的としており、集合論と数理論理学を用いて数学の諸定理を導き出そうと試みました。
###
ヒルベルトの「幾何学基礎論」
ドイツの数学者ダフィット・ヒルベルトによって1899年に出版された数学書です。ユークリッド幾何学の公理系を再構築し、より厳密な体系を構築することを目的としています。ユークリッド幾何学における暗黙の前提を明確化し、無定義用語を定義することで、幾何学の論理的な基盤を強固なものにしました。