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ブラウンの帝国主義の経済学の関連著作

ブラウンの帝国主義の経済学の関連著作

帝国主義論

「帝国主義論」は、イギリスの経済学者、ジョン・アトキンソン・ホブソンによって1902年に出版された著作です。この本は、帝国主義の経済的な動機を分析し、その原因を資本主義経済における過剰な貯蓄と投資機会の不足に求めました。ホブソンは、資本主義経済が過剰な富を生み出す一方で、労働者階級の購買力が低いため、国内市場ではその富を吸収しきれないと主張しました。その結果、資本家は海外に投資先を求め、列強は植民地を獲得することで市場と資源を確保しようとするというわけです。

ホブソンの分析は、後の帝国主義研究に大きな影響を与え、特にレーニンは彼の理論を発展させて「帝国主義は資本主義の最高段階である」という有名なテーゼを打ち出しました。ただし、ホブソンの理論は、すべての場合に帝国主義を経済的な要因だけで説明できるわけではないという批判もあります。

世界経済と帝国主義 1870-1914

「世界経済と帝国主義 1870-1914」は、イギリスの歴史家、デイヴィッド・ケネス・フィールドハウスによって1961年に出版された著作です。この本は、19世紀後半から20世紀初頭にかけての帝国主義の興隆を、世界経済の発展という視点から分析しました。フィールドハウスは、この時期に世界経済が大きく変化し、特に輸送技術と通信技術の発達によって、国際的な貿易と投資が飛躍的に拡大したことを指摘します。

彼は、帝国主義は、この世界経済の変化に対する列強の反応として理解すべきだと主張しました。すなわち、列強は、世界経済における自国の地位を維持・強化するために、植民地獲得競争に駆り立てられたというわけです。フィールドハウスの分析は、帝国主義の経済的な側面を重視する点でホブソンの理論と共通していますが、世界経済全体の変化に焦点を当てている点で独自の視点を含んでいます。

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