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ハロッドの動態経済学序説の関連著作

ハロッドの動態経済学序説の関連著作

ケインズ「雇用・利子および貨幣の一般理論」 (1936)

ハロッドはケインズの弟子であり、彼の動態経済学はケインズの静学的な短期分析を動学化しようとする試みでした。「一般理論」は有効需要の原理に基づき、経済の短期的な変動を説明しました。ハロッドはこれを時間軸に沿って展開し、投資と貯蓄の決定がどのように経済成長と完全雇用を維持する経路上に経済を導くかを分析しようとしました。

ドーマー「経済成長論」(1957)

ドーマーはハロッドの成長モデルを拡張し、技術進歩と人口増加の影響を分析しました。彼は、経済が安定的な成長経路上にあるためには、資本蓄積、技術進歩、人口増加のバランスが取れている必要があることを示しました。ドーマーのモデルは、発展途上国の経済成長を理解する上で重要な貢献をしました。

ソロー「資本理論への寄与」(1956)

ソローは、ハロッドのモデルが前提とする固定資本係数を緩和し、資本と労働の代替可能性を導入しました。彼は、技術進歩が経済成長の主要な要因であることを示し、技術進歩率が経済の長期的な成長率を決定することを明らかにしました。ソローのモデルは、新古典派成長理論の基礎となりました。

カレツキ「資本主義経済の動態理論」(1939)

カレツキは、ハロッドとは独立に、投資と貯蓄の決定に基づいた景気循環のモデルを開発しました。彼は、資本主義経済は本質的に不安定であり、投資の変動によって引き起こされる景気循環を繰り返す傾向があると主張しました。カレツキの研究は、ケインズ経済学と後のポスト・ケインジアン経済学に影響を与えました。

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