## ロックの政府論の世界
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自然状態
ロックは、政府のない状態を「自然状態」と呼びます。自然状態は、全ての人間が生まれながらにして自由で平等な状態です。
自然状態において、人々は「自然法」によって支配されています。自然法とは、神によって与えられた理性であり、各々が自己保存と他者の生命・財産を尊重することを命じています。
しかし、自然状態においては、個人が自然法を解釈し、実行する権利を持つため、紛争が生じる可能性があります。
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社会契約と政府の成立
人々は、自然状態における不安定さを解消するために、互いに合意のもとに「社会契約」を結び、政治社会を形成します。
社会契約によって、人々は一部の権利を政府に委譲し、政府は人々の権利を保護し、公共の福祉を促進する義務を負います。
ロックは、政府の正当性は被治者の同意に基づくと主張し、これを「人民主権」の概念で説明しています。
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抵抗権と革命権
もし政府が人々の権利を侵害したり、社会契約に違反した場合、人々は抵抗する権利を有するとロックは主張します。
抵抗権は、政府の暴政から人々の権利を守るための最後の手段とされます。
抵抗が成功し、政府が倒された場合、人々は新たな政府を設立する権利、すなわち革命権を持つことになります。