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ギボンのローマ帝国衰亡史の世界

## ギボンのローマ帝国衰亡史の世界

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範囲と年代

ギボンの「ローマ帝国衰亡史」は、ローマ帝国とその周辺地域を舞台とし、西暦180年のコンモドゥス帝の治世から1453年の東ローマ帝国滅亡までを扱っています。全6巻からなり、1776年から1788年にかけて出版されました。

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主なテーマ

ギボンはこの膨大な歴史書の中で、ローマ帝国の衰退と滅亡の原因について考察しています。彼は以下の要素を特に重視しています。

* **キリスト教の興隆**: ギボンはキリスト教の普及が、ローマ帝国の伝統的な価値観や社会構造を弱体化させたと考えていました。
* **蛮族の侵入**: ゲルマン民族など、ローマ帝国外部からの侵入者が、帝国の軍事力と政治体制を揺るがしたと分析しています。
* **帝国の腐敗**: ローマ帝国後期における政治腐敗や道徳の退廃が、帝国の衰退を招いた要因の一つとして挙げられています。

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史料と方法

ギボンは膨大な量の古代文献や碑文、貨幣などを駆使して、ローマ帝国の歴史を再構成しました。彼は当時の最新の学問的成果を取り入れ、史料批判を重視した歴史叙述を試みています。

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影響と評価

「ローマ帝国衰亡史」は出版当時から大きな反響を呼び、歴史書としてだけでなく文学作品としても高く評価されました。ギボンの歴史観や解釈は、その後のローマ帝国史研究に多大な影響を与えましたが、同時にキリスト教に対する批判的な視点などは、多くの論争を巻き起こしました。

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