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グリム兄弟のグリム童話集の原点

グリム兄弟のグリム童話集の原点

グリム童話収集のきっかけ

ヤーコプ・グリムとヴィルヘルム・グリムの兄弟は、ドイツのヘッセン州ハーナウに生まれました。彼らは幼い頃から、周囲の人々から昔話を聞いて育ちました。成人後、共に文献学を専攻した兄弟は、

1800年代初頭、ナポレオン戦争の影響でドイツの民族意識が高まっていた時代背景から、失われつつあったドイツの民間伝承や口承文学を収集し、記録に残すことを決意します。

グリム童話の初版と改訂

グリム兄弟は、友人や知人を介して、あるいは自ら各地を旅して、様々な階層の人々から昔話を収集しました。そして、1812年、収集した86編の物語を収録した「子供と家庭のための昔話集」を初版として刊行しました。これが、今日私たちが知る「グリム童話集」の誕生です。

グリム兄弟はその後も収集と編集を続け、1857年までに計7版を重ねました。版を重ねるごとに収録作品が増え、最終的には200編を超える物語が収録されるに至りました。

グリム童話の改変

グリム兄弟は、収集した昔話をそのままの形で収録したのではなく、文章を洗練させたり、教訓的な要素を加えたりするなど、意図的に手を加えていました。これは、当時の道徳観や教育的な観点から、子供向けとするために必要だと考えたためです。

例えば、「赤ずきん」では、初版では狼に食べられてしまった赤ずきんと祖母が、猟師によって助けられるという結末が追加されました。また、「シンデレラ」では、義姉たちが足を切断してガラスの靴に無理やり足を入れようとする残酷な描写が、後期の版では削除されています。

このように、グリム童話は、グリム兄弟による編集や改変を経て、今日私たちが知る形になったのです。

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