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ダンテの煉獄篇の話法

## ダンテの煉獄篇の話法

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構造

煉獄篇は、地獄篇と同じく33歌からなり、これに導入部の1歌を加えて全34歌で構成されています。各歌は三行連詩(テルツァ・リーマ)で書かれ、韻律はABA BCB CDC …というように、前の詩の2行目と次の詩の1行目が韻を踏む形になっています。

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語り手

煉獄篇の語り手は、地獄篇、天国篇と同じく作者自身のダンテであり、一人称で語られます。地獄篇では、詩人ウェルギリウスに導かれながら地獄を旅しますが、煉獄篇では、ベアトリーチェと再会するために、自ら煉獄の道を登っていきます。

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寓意

煉獄篇は、文字通りの煉獄の描写であると同時に、人間の魂の浄化の過程を寓意的に表現しています。ダンテは、七つの大罪に対応する七つの段を登りながら、自らの罪の意識と向き合い、悔い改め、神の愛へと近づいていきます。

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登場人物

煉獄篇には、ダンテ自身の他に、様々な登場人物が登場します。ウェルギリウス、ベアトリーチェといった主要人物に加え、煉獄で浄化を受ける魂や、ダンテを導く天使などが登場し、物語を彩ります。

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象徴

煉獄篇では、光と闇、上昇と下降、数字の3など、様々な象徴が用いられています。これらの象徴は、煉獄の構造や、ダンテの魂の浄化の過程を表現する上で重要な役割を果たしています。

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