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ワルラスの純粋経済学要論の対称性

## ワルラスの純粋経済学要論の対称性

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需要と供給の対称性

ワルラスの純粋経済学要論において、最も顕著な対称性は需要と供給の関係に見られます。ワルラスは、財の需要は価格の関数であると同時に、価格は需要と供給の関数であると論じました。つまり、需要と供給は相互に依存し合い、均衡価格において一致する点で対称的です。

具体的には、ワルラスは以下のように説明しています。

* 個々の消費者は、効用最大化に基づいて財の需要量を決定します。
* 個々の生産者は、利潤最大化に基づいて財の供給量を決定します。
* 市場においては、全ての消費者の需要と全ての生産者の供給が相互作用し、均衡価格が決定されます。

このプロセスにおいて、需要曲線と供給曲線はそれぞれ独立に存在するのではなく、相互に影響を与え合いながら均衡点へと収束していきます。

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生産要素と最終財の対称性

ワルラスは、財市場における需要と供給の対称性を生産要素市場にも適用しました。彼は、労働、資本、土地などの生産要素についても、その需要と供給が均衡価格において決定されると考えました。

具体的には、最終財の生産における生産要素の限界生産力逓減の法則に基づき、生産要素の価格は最終財の価格と需要に影響を受けると同時に、生産要素の価格もまた最終財の供給量に影響を与えると説明しました。

この理論は、生産要素市場と最終財市場が相互に依存し合い、経済全体が均衡状態にあることを示唆しています。

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