ワトソンの行動主義の観点からを面白く読む方法
ワトソンって誰?
心理学界のロックンローラー!
ジョン・B・ワトソン – “行動主義の父”と呼ばれる人物。 20世紀初頭に心理学界に革命を起こし、意識や無意識の世界に光を当てようとしていたフロイトなどの精神力動説とは一線を画したアプローチを提唱しました。ワトソンにとって重要なのは、観察可能な行動、つまり「目に見えるもの」だけでした。
行動主義: シンプル is ベスト!
複雑なことは抜きにして行動に焦点を当てる
ワトソンの行動主義は、人間の行動はすべて環境に対する学習の結果であると主張します。 子供の頃からの経験、特に報酬と罰が、私たちの行動パターンを形成していくという考え方です。
「アルバート坊やの実験」: 倫理的にアウトだけど、インパクト大!
ワトソンの行動主義を象徴する実験
ワトソンは、生後9ヶ月の幼児アルバートを使って、恐怖条件付けの実験を行いました。 元々は白いネズミを怖がらなかったアルバートに、ネズミを見せるたびに大きな音を鳴らして恐怖と結びつけました。 その結果、アルバートはネズミだけでなく、白いふわふわしたもの全般を怖がるようになったのです。 この実験は、人間の感情でさえ、条件付けによって操作できる可能性を示唆しており、倫理的な問題はあるものの、行動主義のインパクトを世に知らしめました。
日常生活の行動主義: 犬のしつけから広告まで!
行動主義は私たちの身の回りに溢れている
行動主義は、心理学の研究分野を超えて、私たちの日常生活の様々な場面で応用されています。 例えば、犬のしつけでは、お座りや待てなどの行動を教え込む際に、報酬としておやつを与えたり、褒めたりします。 これは、まさにワトソンの提唱した強化の原理に基づいています。 また、広告業界では、消費者の購買意欲を高めるために、魅力的なイメージと商品を結びつける手法が用いられていますが、これもまた、行動主義の応用と言えるでしょう。