ワトソンの行動主義の観点からと時間
行動主義における時間の捉え方
ジョン・B・ワトソンによって提唱された行動主義は、心理学を「客観的に観察可能な行動」の研究として再定義することを目指しました。 意識や思考、感情といった内的な状態は、直接観察することができないため、科学的な探求の対象外とされました。
時間と行動の関係
行動主義において、時間は行動が生起する背景、あるいは行動が変化する過程を記述する次元として捉えられます。 時間そのものは直接観察できるものではありませんが、行動の頻度や持続時間、 あるいは刺激が提示されてから反応が生じるまでの時間（反応時間）といった形で測定可能です。
学習における時間の役割
ワトソンは、学習とは「経験による行動の比較的永続的な変化」と定義しました。 学習は時間経過の中で生じる現象であり、 反復練習や条件付けを通して、 特定の刺激に対して特定の反応を示すようになる過程が重要視されます。