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ロビンソンの資本蓄積論からの学び

## ロビンソンの資本蓄積論からの学び

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不完全競争の導入

ジョーン・ロビンソンは、それまでの新古典派経済学が完全競争を前提としていた点を批判し、現実の資本主義経済には独占や寡占といった不完全競争が広く存在することを指摘しました。そして、この不完全競争が企業の価格設定や生産量決定に大きな影響を与え、ひいては資本蓄積や経済成長の過程にも影響を及ぼすと主張しました。

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需要と蓄積の関係性

ロビンソンは、ケインズ経済学の影響を受け、有効需要が資本蓄積の重要な決定要因となると考えました。従来の新古典派経済学では、貯蓄が投資を決定するとされていましたが、ロビンソンは、企業の投資意欲は将来の需要予測に大きく左右されると主張しました。そして、需要が不足すると企業は投資を抑制し、結果として資本蓄積が停滞するとしました。

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所得分配と成長

ロビンソンは、資本蓄積と所得分配の間には密接な関係があると主張しました。彼女は、利潤が資本蓄積の原資となると同時に、賃金が消費需要の源泉となると考えました。そして、利潤と賃金の比率、すなわち所得分配が資本蓄積と経済成長に大きな影響を与えるとしました。

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