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ロックの政府論の関連著作

ロックの政府論の関連著作

トマス・ホッブズの『リヴァイアサン』(1651年)

ロックの『政府論』(特に『市民政府二論』)は、しばしばトマス・ホッブズの『リヴァイアサン』に対する応答として解釈されます。ホッブズは、自然状態では「万人の万人に対する闘争」状態であり、人々は自己保存のために絶対的な君主に権力を譲渡すると主張しました。

ロックはホッブズの自然状態論を一部受け入れつつも、自然法の存在と、それに基づく個人の権利(生命、自由、財産)を強調しました。ロックは、政府の目的はこれらの権利を保護することであるとし、政府がその信頼を裏切った場合には、人民は抵抗する権利を持つと主張しました。

ジョン・ミルトンの『言論・出版の自由について』(1644年)

ロックの思想に大きな影響を与えたもう一人の思想家は、詩人であり政治思想家でもあったジョン・ミルトンです。ミルトンの『言論・出版の自由について』は、検閲に反対し、表現の自由を擁護した古典的な著作です。

ロックは『政府論』の中で、ミルトンと同様に、政府による言論統制に反対し、自由な議論の重要性を強調しました。ロックは、真理は自由な意見の競争を通じてのみ発見されると信じていました。

Algernon Sidneyの『政府論』(1698年)

Algernon Sidneyは、ロックと同時代の共和主義者であり、ロックの思想に大きな影響を与えたと考えられています。Sidneyの『政府論』は、君主制を批判し、共和主義を擁護した著作です。

Sidneyは、人民主権の原則を強く主張し、政府は人民の同意に基づいて設立されるべきであると論じました。また、Sidneyは、権力の分立と法の支配の重要性を強調しました。これらの思想は、ロックの『政府論』にも色濃く反映されています。

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