ロックの政府論の企画書
企画タイトル
統治の二論
企画趣旨
本稿は、政治社会における統治の根源、正当性、そしてその限界について、体系的な考察を加えることを目的とする。人間は自然状態においていかなる権利と自由を有しているのか、そして政治社会の形成と政府の設立によって、それらの権利と自由はどのように変容するのかを論じる。
研究背景
近年のイングランドにおける政治的混乱、特に名誉革命を経て、従来の絶対的な君主権に基づく統治の正当性に対する疑念が生じている。本稿は、これらの問題意識を背景に、新たな統治の原理を提示することを目指す。
研究方法
本稿では、以下の方法を用いて研究を進める。
* 自然状態における人間の権利と自由に関する考察
* 社会契約論に基づく政治社会と政府の起源の分析
* 統治の正当性と限界に関する論証
想定される読者
* 政治哲学に関心を持つ学者、学生
* 政治家、行政官など、政治に関わる実務家
* 市民社会における権利と自由について考えるすべての人々
構成案
**第一編 統治に関する虚偽の原理および基礎に関する一考察**
* ロバート・フィルマーの「父権論」に対する批判
* 絶対君主制の否定
**第二編 市民政府論**
* 自然状態における人間の権利と自由
* 社会契約論に基づく政治社会の形成
* 政府の設立と目的
* 人民の権利としての抵抗権、革命権
期待される成果
* 新たな統治原理の提示による、政治哲学への貢献
* 市民社会における権利と自由に対する意識の向上
* より公正で自由な社会の実現への寄与
執筆スケジュール
* 企画構想・資料収集: 6ヶ月
* 執筆: 12ヶ月
* 推敲・校正: 6ヶ月
参考文献
* トマス・ホッブズ『リヴァイアサン』
* ロバート・フィルマー『父権論』
* ジョン・ミルトン『言論・出版の自由について』