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ロックの人間知性論と時間

ロックの人間知性論と時間

ロックの主張

ロックは、時間自体は人間にとって直接的に知覚できるものではなく、むしろ他の知覚を通して間接的に理解されるものであると主張しました。彼は、時間という概念は、物事の変化、特に運動の知覚から生じると考えました。

運動と継起

ロックによれば、私たちは物の運動を観察することで、時間経過の感覚を得ます。例えば、太陽が空を横切って移動するのを観察したり、時計の針が文字盤を一周するのを見たりする際に、時間経過を感じます。この運動の知覚、つまりある地点から別の地点への変化の知覚が、時間の概念の基礎となります。

持続と観念の連結

さらに、ロックは、私たちの心は、連続して知覚される観念を結びつけることによって、時間の持続を認識すると主張しました。つまり、私たちは、過去の経験を思い出し、現在の経験と結びつけることで、時間の流れを感じます。この観念の連結が、私たちに時間の経過と持続の感覚を与えます。

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