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レーニンの帝国主義論の発想

レーニンの帝国主義論の発想

レーニンの時代背景

レーニンは1870年に生まれ、1924年に亡くなりました。彼が生きていた時代は、資本主義が大きく発展し、世界中に広がっていく時代でした。特に19世紀後半から20世紀初頭にかけては、ヨーロッパ列強による植民地獲得競争が激化し、世界は帝国主義の時代を迎えました。レーニンは、こうした時代背景の中で、マルクスの資本論を研究し、独自の帝国主義論を展開しました。

マルクス主義の継承と発展

レーニンは、マルクスの資本論を深く研究し、その基本的な考え方を継承しました。マルクスは、資本主義社会においては、資本家階級と労働者階級という二つの階級が存在し、資本家階級が労働者階級を搾取することによって利潤を上げていると主張しました。レーニンは、このマルクスの考え方を発展させ、帝国主義は資本主義の最高段階であると主張しました。

資本主義の矛盾と帝国主義

レーニンは、資本主義社会には、生産力の発展と市場の狭隘化という矛盾が存在すると考えました。資本主義は、その本質として、絶えず生産力を発展させようとします。しかし、生産力が発展すると、市場に出回る商品の量が過剰になり、市場が狭隘化していきます。この矛盾を解決するために、資本主義は、新たな市場や投資先を求めて、海外に進出していきます。これが帝国主義の原動力であるとレーニンは考えました。

独占資本主義と帝国主義

レーニンは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、資本主義は独占資本主義の段階に移行したと分析しました。独占資本主義とは、少数の巨大企業が市場を独占し、莫大な利潤を上げている状態を指します。レーニンは、独占資本主義においては、資本はますます集中し、少数の資本家の手に握られるようになると考えました。そして、これらの独占資本は、国家権力と結びつき、自国の利益のために帝国主義政策を推進するようになると主張しました。

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