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レーニンの唯物論と経験批判論を読んだ後に読むべき本

レーニンの唯物論と経験批判論を読んだ後に読むべき本

レーニンの唯物論と経験批判論を読んだ後に読むべき本

## エンゲルス『反デューリング論』

レーニンの『唯物論と経験批判論』は、マッハ主義や経験主義の潮流に対して、マルクス主義の唯物論的立場から痛烈な批判を加えた書物として知られています。レーニンの主張をより深く理解するためには、その思想的源泉となったマルクス主義哲学の古典に触れることが不可欠です。そこで、レーニン自身も依拠したとされるエンゲルスの主著『反デューリング論』を読むことをお勧めします。

### エンゲルスによる唯物論の体系的解説

『反デューリング論』は、当時のドイツの社会主義者オイゲン・デューリングの思想体系に対する批判という体裁をとりながら、マルクス主義の哲学、政治経済学、社会主義論を体系的に解説した書物です。レーニンの『唯物論と経験批判論』が、主に認識論、すなわち「世界を認識するとはどういうことか」という問題に焦点を当てているのに対し、『反デューリング論』では、唯物論の歴史を概観しつつ、自然、社会、人間の思考といった多岐にわたる領域における唯物論的理解を展開しています。

### 唯物史観への理解を深める

特に、『反デューリング論』で展開される「唯物史観」は、歴史を唯物論的に分析するための方法論を提供するものであり、レーニンの歴史分析や革命論を理解する上でも重要な概念です。レーニンは、『唯物論と経験批判論』の中で、マッハ主義者たちの思想が、当時のロシアにおける反動的な政治状況と結びついていることを指摘しています。『反デューリング論』を読むことで、レーニンがなぜこのような政治的な文脈を重視したのか、その思想的背景をより深く理解することができます。

### マルクス主義哲学への入門書

『反デューリング論』は、マルクス主義哲学への入門書としても最適な書物です。レーニンの『唯物論と経験批判論』は、前提知識なしに読むと難解な部分も多いですが、『反デューリング論』を事前に読んでおくことで、レーニンの主張をよりスムーズに理解することができるでしょう。また、『反デューリング論』で展開される唯物論的思考法は、現代社会の様々な問題を考える上でも多くの示唆を与えてくれるはずです。

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