## ル・コルビュジェの輝く都市と時間
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時間効率の最大化
ル・コルビュジェは、近代都市における時間の浪費を強く批判していました。「輝く都市」計画では、高層建築の集合住宅に住み、職場や公共施設へも短時間でアクセスできる効率的な都市構造を提案しています。これは、移動時間を最小限に抑え、労働や余暇に使える時間を最大化することを目的としていました。
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時間の標準化
ル・コルビュジェは、都市生活における時間の流れを標準化することにも関心を寄せていました。彼は、工場労働などに見られるような、規則的で均質な時間感覚を都市全体に適用することを目指していました。これは、「輝く都市」の建築や都市計画にも反映されており、例えば、集合住宅の標準化されたユニットや、碁盤目状に整備された道路網などが挙げられます。
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時間のレジャー化
ル・コルビュジェは、単に労働時間を増やすのではなく、余暇時間をも充実させようと考えていました。「輝く都市」計画では、広大な緑地やスポーツ施設、文化施設を設けることで、住民に豊かな余暇時間を提供することを目指していました。これは、時間効率の追求が、最終的には人間の幸福に繋がるという考えに基づいています。