## ルソーの告白の対極
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客観性と分析重視の記録文学
「ルソーの告白」は、ジャン＝ジャック・ルソーが自身の内面を赤裸々に綴った自伝であり、主観性、感情、個人的な真実を重視した作品として知られています。対照的に、ルソーの「告白」の対極に位置する歴史的名著は、客観的な視点と分析的な手法を重視し、個人的な感情や主観を排除することに努めた記録文学と言えるでしょう。
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ツキディデスの「戦史」：冷徹な観察と分析による戦争の記録
古代ギリシャの歴史家ツキディデスが著した「戦史」は、ペロポネソス戦争を記録した歴史書です。ルソーの「告白」とは対照的に、「戦史」は個人的な感情や主観を極力排除し、可能な限り客観的な視点から戦争の原因、経過、影響を分析することに努めています。ツキディデスは、直接見聞きした出来事だけでなく、証言の収集や資料の精査を行い、多角的な視点から歴史を記述しようとしました。彼の冷徹な観察眼と分析は、歴史学における古典として、現代においても高く評価されています。
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司马迁の「史記」：広範な資料と客観的な筆致による中国通史
中国前漢時代の歴史家、司马迁が著した「史記」は、中国最古の紀伝体通史であり、伝説上の黄帝から漢の武帝に至るまでの約2500年間の歴史を網羅しています。本紀、表、書、世家、列伝の五つの形式で構成され、君主から庶民まで、様々な階層の人物の伝記を記しています。「史記」は、広範な資料に基づいて書かれており、司马迁は可能な限り客観的な筆致を貫き、個人的な感情や評価を差し挟むことを避けています。
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客観性と分析の追求：歴史記録における重要性
上記で挙げた「戦史」や「史記」は、いずれも「ルソーの告白」とは対照的に、客観性と分析を重視した歴史記録文学です。これらの作品は、個人的な感情や主観を排除することで、歴史的事実をありのままに伝え、後世の人々に教訓を与えることを目的としています。