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ルソーのエミールに匹敵する本

## ルソーのエミールに匹敵する本

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ジョン・ロック著「教育に関する考察」

ルソーの「エミール」と同様に、ジョン・ロックの「教育に関する考察」(Some Thoughts Concerning Education, 1693年)は、西洋教育思想の歴史に多大な影響を与えた古典的名著です。この著作でロックは、当時の伝統的な教育観を批判し、経験主義に基づいた新しい教育論を展開しました。

ロックは、人間は生まれながらにして白紙の状態であり、経験を通して知識や人格が形成されると考えました。そして、教育の目的は、理性と徳を備えた人間を育成することにあるとしました。

「エミール」が架空の少年エミールの教育を通して理想の教育論を展開したのに対し、「教育に関する考察」は、具体的な教育方法や内容に焦点を当てています。例えば、ロックは、体罰を用いない教育、外国語教育の重要性、歴史や地理などの実学の重視などを説いています。

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マリア・モンテッソーリ著「子ども発見」

20世紀初頭にイタリアで生まれたマリア・モンテッソーリは、独自の幼児教育法を開発し、世界中に広めました。彼女の主著である「子ども発見」(Il Bambino in Famiglia, 1949年)は、モンテッソーリ教育の理論と実践を体系的にまとめたものです。

モンテッソーリは、子どもには生まれながらにして自己成長を遂げようとする力「自己教育力」が備わっているとしました。そして、大人は子どもの自発的な活動を妨げることなく、適切な環境と教材を用意することで、その力を最大限に引き出すべきだと主張しました。

「エミール」が自然の中で子どもを自由に育てることを理想としたのに対し、「子ども発見」は、子どもの発達段階に応じた教材と環境を用意することで、より効果的に子どもの能力を引き出すことを目指しました。モンテッソーリ教育は、現代の幼児教育にも大きな影響を与え続けています。

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