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リヴィウスのローマ建国史を面白く読む方法

## リヴィウスのローマ建国史を面白く読む方法

### 1. まずは予備知識を仕入れる!

リヴィウスの『ローマ建国史』は、古代ローマの建国から西暦9年までの壮大な歴史を描いた大作です。しかし、いきなり読み始めると、登場人物や出来事の多さに圧倒されてしまうかもしれません。そこで、まずは予備知識を仕入れることから始めましょう。

– **古代ローマの歴史の概要を掴む:** ローマ建国神話、王政時代、共和政時代、帝政時代といった大きな流れを理解しておくと、『ローマ建国史』の内容がより深く理解できます。インターネットや入門書を活用するのがおすすめです。
– **主要な登場人物を押さえる:** ロムルスとレムス、ヌマ・ポンピリウス、タルクィニウス・スペルブスといったローマ建国に関わる人物や、共和政初期の英雄であるキンキナトゥスやファビウス・マクシムスなど、重要な人物について事前に知っておくと、物語がより生き生きと読めるようになります。
– **地理的なイメージを持つ:** 古代ローマの地図を参考にしながら読むと、都市や地域の位置関係が把握しやすくなるため、物語への没入感が高まります。

### 2. 自分なりのテーマを見つける!

『ローマ建国史』は膨大な情報量を誇るため、最初から最後まで通して読むことにこだわらず、自分なりのテーマを見つけて興味のある部分から読んでみるのもおすすめです。

– **特定の人物に注目する:** 英雄、政治家、軍人、女性など、興味のある人物に焦点を当てて読んでみましょう。彼らの生涯や功績を追うことで、古代ローマの人間模様が見えてきます。
– **特定の出来事を深掘りする:** 共和政の成立、ポエニ戦争、グラックス兄弟の改革など、歴史的に重要な出来事をピックアップして、その背景や影響などを深く掘り下げてみましょう。
– **ローマ人の価値観や文化を探る:** 『ローマ建国史』には、ローマ人の道徳観、宗教観、家族観などが色濃く反映されています。彼らの考え方や行動様式を読み解くことで、古代ローマ社会への理解を深めることができます。

### 3. ドラマを楽しむ!

『ローマ建国史』は単なる歴史書ではなく、劇的なエピソードや魅力的な人物描写に満ちた文学作品でもあります。登場人物たちの葛藤や野望、愛や憎しみ、勝利や敗北といったドラマを楽しみながら読み進めてみましょう。

– **登場人物の心理を読み解く:** リヴィウスは登場人物の心理描写に長けています。彼らの言葉や行動の裏にある感情を読み解くことで、物語をより深く理解することができます。
– **名場面を味わう:** ホラティウス・コクレスの武勇伝、ムキウス・スカエウォラの勇敢な行為、カンナエの戦いの悲劇など、『ローマ建国史』には後世に語り継がれる名場面が数多く登場します。
– **映画や小説と比較してみる:** 『ベン・ハー』『グラディエーター』など、古代ローマを題材とした映画や小説と比較してみるのもおすすめです。異なる解釈や表現方法を楽しむことができます。

### 4. 現代との繋がりを考える!

古代ローマの歴史は、現代社会にも大きな影響を与えています。政治制度、法律、建築、文学など、私たちの身の回りにはローマの影響を色濃く残すものが数多く存在します。『ローマ建国史』を読むことを通して、現代社会との繋がりを見つけてみましょう。

– **ローマの政治制度と現代民主主義:** ローマの共和政は、現代の民主主義の礎となっています。元老院や護民官といった制度が、どのように現代社会に受け継がれているのか考えてみましょう。
– **ローマ法と現代の法律:** ローマ法は、現代の法律体系の基礎となっています。所有権、契約、家族などに関するローマ法の考え方が、現代社会にどのように影響を与えているのか調べてみましょう。
– **ローマの建築と現代都市:** コロッセオやパンテオンといったローマの建築物は、現代の都市計画にも大きな影響を与えています。古代ローマの都市設計の工夫や技術を学び、現代都市との共通点や相違点を見つけてみましょう。

これらのポイントを参考に、『ローマ建国史』をより深く、そして楽しく読み進めてみてください。

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