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ラブレーのガルガンチュアとパンタグリュエルを面白く読む方法

ラブレーのガルガンチュアとパンタグリュエルを面白く読む方法

1.まず、笑って楽しむ

「ガルガンチュアとパンタグリュエル」は、風刺とユーモア、そして下ネタに満ち溢れた作品です。難解な解釈や隠喩を探すことにばかり気を取られず、まずは肩の力を抜いて、ドタバタ劇や下品なジョークを思いっきり楽しんでみましょう。おならの描写一つとっても、ラブレーはそこに哲学的な意味を込めていることもあれば、ただ単に読者を笑わせたいがために入れていることもあります。まずは純粋に笑える箇所を楽しみ、物語の世界観にどっぷりと浸かってください。

2.ルネサンスの風を感じ取る

この作品が書かれた16世紀は、中世の束縛から解放され、人間の知性や可能性を謳歌するルネサンスの時代でした。作品全体に流れる自由奔放な雰囲気や、あらゆる権威に対する痛烈な批判は、まさに時代の息吹を反映しています。当時の宗教観、社会風刺、学問に対する考え方などを知っておくことで、ラブレーの風刺の鋭さをより深く理解し、作品を多角的に楽しめるようになります。

3.言葉遊びとパロディに注目する

ラブレーは言葉の魔術師であり、駄洒落、造語、皮肉、パロディなどを駆使して作品を彩っています。登場人物の名前一つとっても、その由来や意味を調べてみると、新たな発見があるでしょう。例えば、主人公ガルガンチュアの名前は「のど」を意味する古フランス語に由来し、彼の旺盛な食欲を象徴しています。また、聖書や古典文学のパロディも多く含まれており、当時の教養があれば更に楽しめる部分がたくさんあります。

4.自分なりの解釈を見つける

「ガルガンチュアとパンタグリュエル」は、オープンエンドな作品とも言えます。読者一人ひとりが、自由に解釈し、自分なりの意味を見出すことができるのです。難解な箇所や意味深な表現に遭遇したときは、自分なりの解釈を試み、他の読者と意見交換してみるのも良いでしょう。色々な角度から作品を読み解くことで、新たな発見があり、作品への理解がより深まるはずです。

5.翻訳の違いを楽しむ

「ガルガンチュアとパンタグリュエル」は、原文である16世紀のフランス語で書かれています。そのため、翻訳者によって表現やニュアンスが微妙に異なり、それぞれ異なる味わいがあります。機会があれば、複数の翻訳を読み比べてみることをお勧めします。それぞれの翻訳者がどのように言葉を操り、作品の世界観を表現しているのかを比較することで、ラブレーの言葉の豊かさを再認識できるはずです。

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